決定的証拠!

王蟲
05 /10 2009
その巨大な躯体にも関わらず、
まともな生態すら解明されていない王蟲。

腐海の奥深くに、無数の蟲達に守られるかの
ようにひっそりと暮らしていためだ。
ひとたびけがれた人間が近づこうとすれば、
蟲達の怒りをかってしまう。
したがって、その生態を記した文献はかなり限られる。

昨日、1本の電話が院長室に轟いた。
「タムカイ!ついにやったぞ、王蟲の採食シーンを
カメラに収めたぞ!」
そう、声を押し殺すように電話をしてきたのは、
古くからの友人、動物カメラマンM氏からだった。

なんでも、王蟲の足跡を頼りに、
腐海に分け入り、2日間張り込んでやっと
その姿を見つけたという。
野性生物が最も緊張を解く瞬間である
採食の時にそのシャッターチャンスが訪れたという。

彼いわく、
「王蟲は黄昏時の40分間だけ、ある毒キノコを食べに蟲道を辿る」。
さすが、動物を追って30年以上のキャリアを持つ彼の経験は、
院長室に籠って文献でしか知らない私の知識とはレベルが違う。

これが、世界初公開。王蟲の採食シーン。
以前からも研究では王蟲の主食は猛毒を持つある種のキノコである、
と考えられていたが、
この写真はそれを裏付ける決定的な証拠となる1枚となった。
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あれ・・・・。
先日、私このキノコ食べた気がします・・・・。
いまだに健在ですけど・・・。




特別フードの開発

王蟲
04 /01 2009
巨大な菌類がはびこる腐海の生態系の頂点に君臨する「王蟲」。
しかし、飼育するのはとても難しいとされています。

まず、水槽内を王蟲に適した条件に設定しなければなりません。
少しでも温度、湿度が狂ってしまうと、
たちまち水槽内には、悪玉のカビがはびこり、
生体に好ましくない瘴気(しょうき)が発生し、王蟲も肺病を罹ってしまいます。
治療には抗真菌剤を投与しますが、なかなか反応せず、
あっけなく死亡します。

そんな難しい飼育環境も近年の技術の革新で、
超精密IC温湿度調整センサーと逆浸透膜フィルターを通したRO水を
使うことで比較的容易に湿度と菌類のバランスを保つことが可能になりました。

餌は一部の毒キノコしか食べないため、
毒キノコが採れない時期のために、冷凍しておいて与えます。
しかし、冷凍毒キノコは王蟲の嗜好性が大変悪く、
拒食することも少なくなく、結果、痩せ細って死んでしまうこともあります。
そして、この餌の問題が王蟲飼育、最大の壁と言われてきました。

しかし、今回、私と研究機関、大手フードメーカーの協力のもと、
「王蟲専用メンテナンスフード」の開発に成功しました。

oumu2.jpg

見てください、あれだけ神経質な王蟲が、
目の前で餌を食べにお皿に寄ってきています。
もう一匹が近づこうとしているのを、
眼を真っ赤にして威嚇しているようです。
よっぽど、この特別食が気に入ったようです。
私も開発のために時間をかけた甲斐があったと言うものです。





ところで・・・・・・。
今日は何月何日でしたっけ・・・・・。

珍動物

王蟲
11 /22 2008
院長動物コレクションシリーズ。

地中に潜りて、漆黒の闇を好む。
腐海に生息する蟲類の王様。
「王蟲」(おうむ)。

特殊動物専門の輸入業者でさえ過去にも一度しか
入荷したことのない大変珍しい動物です。
今回、1匹のみ輸入されたとの連絡を受け、
一番乗りで念願の購入を果たしました。

飼育はきわめて困難で、極端に明かりを嫌うため、
暗くした水槽を用意します。乾燥には弱いですが、
蒸らしてしまうと弱ってしまいます。

餌には、キノコを与えますが、
養殖キノコは食べません。
人間が食べられない毒キノコを山で採ってきて与えます。

平和主義者で、噛み付いたりはしませんが、
嫌なことをすること、眼が赤くなり怒ります。
この個体はまだ20センチくらいですが、
成体は、人間が乗れるくらいの大きさに成長します。
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田向健一

動物病院の院長をやっていますが、小さなクリニックの院長です。ペットの病気のことならたいていのことはこなしています。
カメやウサギから50㌔のピットブルまで、外科も内科も行います。動物、植物を含め、命あるものが大好きです。

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