人と動物の病気

カルテ
01 /15 2014
新年になりました。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます!


厄年ですが、さっそくですがいつもの感じで。

人間も寒さなどで体調を崩すことが多くなってきます。
特に、空気が乾燥し始めると、ウイルスなどの感染性疾患に
かかってしまうことがあります。
いわゆる「風邪」もウイルスが主な原因で、
呼吸器症状を引き越します。
くしゃみや鼻水などがそうです。

そこで、この時期
「先生、人間の風邪はウチのわんこにうつりますか?」
「先生、うちのにゃんこ、どうやら私の風邪がうつったようです」

のようなことを診察中に聞かれたり、電話での問い合わせが増えます。

では、実際にどうか、と言いますと、
人間の風邪やインフルエンザは犬猫にはうつることはありません。
また、その逆で、犬猫が咳や鼻水をしていたとしても
人間にうつることはほぼありません。

動物と人間の共通の感染症を
「人畜共通感染症」「動物由来感染症」「ズーノーシス」と
言ったりしますが、それについてあまり
知られていないようです。

犬猫は、家畜化されての歴史が長く、
また、人間と共通の病気をもつことが少ないために、
ペットとして、家庭内で一緒に過ごす動物として安心して
飼うことができます。


しかし、まれですが、人間にうつる病気をもっていることがあります。
こんな可愛い猫ちゃんにいったいどんな病気があるのでしょうか。
catfungus1.jpg


よく見ると、右足先が円形に脱毛しています。
catfungus2.jpg
こんな具合に。

この脱毛は、皮膚糸状菌と呼ばれるカビの一種が感染しています。
このカビは、人間にも感染して、皮膚を円形に赤くさせます。
ただ、健常な方にはすぐにはうつりませんが、
子供さんやお年寄りは注意が必要です。
ただ、むやみに恐れることもなく、しっかりとお薬を使えば、
3週間くらいで完治します。


このように、動物→人間、人間→動物へというような病気は、
犬猫以外の動物は詳しく研究されていないことが多いですので、
特殊なペットを飼われる方は、節度ある距離で飼育することも必要かもしれませんね。






コメント

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本年もワンコ共々宜しくお願い致します。
私も我が家にワンコがやって来て初めて迎えた冬(2年前)に「人間の風邪は犬にうつりますか?」って先生に質問しました。
今の時代は欲しい情報が簡単に手に入りますが、正しいものばかりではないし、一つの疑問にいくつもの答えがあり益々不安になることがあります。
やはり、心配事等は診ていただいている先生にお聞きするのが一番安心できます。
たまに、こんなこと質問したら先生呆れるかなぁ…とか、恥ずかしいかなぁ…とか考えたりもするのですが。
ところで、とってもかわいい仔猫ちゃんですね。
皮膚糸状菌とは何が原因で、どういう状況で感染してしまうのですか?

Re:人と動物の病気

寒中お見舞い申し上げますe-247
ほんとに寒くておぃらはパネルヒーターの前で丸くなってるよ
電気代も構わず一日中点けているから喉が乾いて
お水飲んではトイレへ跳びこんでる
せんせぃも乾燥には気をつけて風邪引かないでねe-65
検診の招待状はまだかなーe-108早く会いたいです

こちらこそ、今年も先生のブログ楽しみにしておりますっ♪色んな病気あるんですね。ネコちゃん早く治るといいですねっ♪
厄払いは行かれましたか?私は去年だかに行きました♪やってもらうと違うみたいですね。
9がつく年齢になったら苦払いなどもあるみたいです♪
先生も厄年を無事に過ごされますように~♪ (^o^)/

Re:人と動物の病気

こんにちは。昨年の秋に、植えたチューリップの芽が、見え始めました。
まだまだ寒い日がありますが、植物は、誰よりもはやく、春を見つけているんですね・・・。
もしも・・・・人間の病気のすべてが犬猫たちに、うつってしまうなら、あまりにもかわいそうで、きっと飼えなくなってしまいます。
いつも、言葉が話せないのに、痛さや、かゆさ、苦しさと、向き合う動物さんたちだから。ちいっちゃい猫さん、はやくよくなりますように。

Re:人と動物の病気

皆様

返信が大変遅くなりました。
コメントありがとうございます。
皮膚糸状菌は常在菌の一種で、特に子供や老体の免疫力の弱い個体に発症してしまう傾向があります。健康な大人にはあまり見られません。
この子ネコちゃんはすっかり大きくなりましたよ。

田向健一

動物病院の院長をやっています。
ペットの病気のことならたいていのことはこなしています。
カメやウサギからピットブルまで、外科も内科、眼科も歯科も行います。
動物、植物を含め、命あるものが大好きです。