スポンサーサイト

スポンサー広告
-- /-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

QOL(生活の質)

カルテ
04 /20 2011
高齢になると腫瘍ができやすくなるのは
人間も動物も同じですが。

犬の寿命は一般に13~14年と言われています。
もちろんそれより短かったり、長かったりしますが、
だいたい、平均的、感覚的にそれくらいだと思います。

腫瘍の中には、急に出来るのではなく、
数年かけてジワリジワリと
大きくなるものがあります。

特に高齢の動物の場合、多くの方は、
「高齢だから、寿命だから、麻酔が…」という
理由で先延ばしにされることが多いのですが、
いよいよになってから、「何とかして欲しい」という依頼もあります。

そのいよいよな状態で手術を行うのは、
こちらとしても、本当に安心感がありません。

今回の「いよいよ症例」はともに高齢の雄、未去勢のワンちゃんです。
さすがに私もその年齢とモノにひるみました。


尻尾にコブシ以上の大きさの腫瘍が出来た15歳シーズ。
腫瘍から出血をずっとしていたそうです。
oldmass1.jpg

術後。
尻尾は失いましたが、重い腫瘍をぶらせげていた時期よりは
顔も穏やかになった気がします。
oldmass2.jpg


睾丸の腫瘍は数年前から知っていたが、
経過観察して気づいたらこの大きさまでになった14歳ラブラドール。
触るととても痛がりました。
oldmass3.jpg

術後。
女の子になりました。
oldmass4.jpg

ともに若い時に去勢をしておけば予防はできたのですが、
それを言い出せば、「後だしジャンケン」の理論ですので、
私は目の前の動物を助けるだけです。

確かに、寿命年齢に達しているものに麻酔をかけ、
リスクの高い手術を行うことにいろいろな意見があるかもしれませんが、
痛かったり、化膿したりして生活の質がとても低い場合、
残りの短い人生(犬生)が少しでも快適に過ごせるように
精一杯のお手伝いをするのも獣医師の仕事だと思っています。

コメント

非公開コメント

Re: QOL(生活の質)

見るからに痛々しい。
やっぱり去勢はしといた方がいいんですかね~。
病気じゃないのに体にメス入れるなんて…
もし万が一のことがあったら…
と思ってなかなか決断できないのですが。

Re: QOL(生活の質)

難しい判断ですよね。
予防の為とは言え、必ずその病気になるとは限らないですしね。足の小指を箪笥にぶつけるからと言って小指切断すれば痛くないしぶつけることもないと言ってるような・・・。
飼い主の判断しだいですね。

Re: QOL(生活の質)

いくらなんでも大きくなりすぎ(放置しすぎ)じゃない?と思ってしまうのは私だけでしょうか?
「高齢だから」とか理由はわかりますが、何かと理由をつけて大変な治療や手術から逃げているだけでは?という飼い主を知ってます。。。

その理由が犬のためか、はたまた自分のためか、自問して欲しいと思う写真ですね。

Re: QOL(生活の質)

うわぁ・・・痛そぅ
おぃらみたいなチビe-247でもやっぱり
去勢ってしといたら安心かなぁ
かのじょe-219とじゃれてるの楽しいんだけど
取っちゃったらかのじょにも興味なくなる?
オトコとしてはそれもつまらんなっe-442
  

Re: QOL(生活の質)

足の小指を切るんじゃなくて、箪笥をどかせばいいと思ふ・・・・・

はじめまして

今更ですが、「珍獣の医学」を買いました。
カエルの表紙に、一目惚れ!でした。
そして、先生の事を知り(すいません )、ここにたどり着きました。

家の猫は、足が膿んでしまい、只今治療中…。猫にしたら、ほっとけ~と思ってるかもですが(-_-;)
生きるって何がいいのか、分からない事が多いですね。
最後は同じなのに、そこにいくまで、悩みます。

Re: QOL(生活の質)

私も自称動物バカさんに同意見です。
見て見ぬふりをしているような気がしてなりません。
いよいよ過ぎます。
こんな状態になるまでかなりの期間は経っていただろうに・・・
二人(2匹)とも楽になってよかった。

Re: QOL(生活の質)

kakkuuさん
僕の説明が悪かったですかね?
生涯子宮蓄膿症や前立腺がんなどの病気にならないで一生を終える犬はたくさんいますよね?ならないかもしれないのになると想定して子宮取っちゃいましょう、睾丸取っちゃいましょうというのはどうでしょうか?ということです。無駄な子供が生まれないという意見もあるでしょうが、それは飼い主の管理次第でいくらでもなると思います。
突飛な例えですが、小指をぶつけるかもしれない、けどぶつけないかもしれない。ぶつけると想定して箪笥をどける、柱を切る。それは一番無難で、賢いと思います。
ぶつけると想定して小指を切ってしまうというのは、即ちここで言う子宮蓄膿症や前立腺がんにならないかもしれないのに取ってしまうのはおかしい・・・と同意見かな?と思いますが。
つまるところ、僕と同じ意見なんじゃないかと。

無駄な子供を生まない為。。。だったら手術しないで子供を生ませないようにオスメス管理すればいいと思う。と同意見ですね。ありがとうございます。
手術を否定してるのではなく。そういう判断も全て飼い主に委ねられているということです。

Re: QOL(生活の質)

皆さま

沢山のコメントありがとうございます。
避妊去勢については賛否両論、さまざまな「考え方」がありますよね。
私は自身は、それに関しての情報提供はするが、
決めるのは飼い主さん次第という立場です。
私たち獣医師は、沢山の動物をみて、沢山の病気を毎日診ています。
どうしても、視点が飼育動物を全体の「集団として」「群として」
見る傾向にあります。
それは、統計学的観点からしか獣医師はモノを言えないからです。
しかしながら、飼い主さんにとっては、目の前の動物は唯一の1匹です。
そこには、統計学的な総論はあまり入り込まないのです。
したがって、「先生に言われたからする、しない」ではなく、
よく考えて判断し、しないならしないで、病気になったときは、
冷静に事実を受け止め、よりよい判断をする必要があるのです。

若い時の避妊去勢の判断は、比較的容易です。
高齢になってよぼよぼになっての判断は苦しいです。
確率は低いが、ほとんど病気らしい病気もせずに
寿命を迎えるかもしれません。

そのあたりを吟味して判断されるといいかと思います。

あー、長くなってしまった…。
真意が伝わったかな…。

Re: QOL(生活の質)

 
伝わった、
よーく伝わったよ!
おぃら、大好きなかのじょe-219といっぱい
いつまでもいちゃいちゃするんだって決めたよ
オトコの楽しみを大事にするんだいっ!
それでこそおぃらだv-218
せんせぃ、来年ソコの検査も重点的に、よろしくね♪
 

Re: QOL(生活の質)

勿論です。伝わりました。
回りくどい例えをしたせいで僕の言いたい事が伝わらなかった部分もあると思いますが、要は言いたかったことは「全て飼い主の判断次第」と言うことです。
爬虫類の体のどこかに腫瘍ができたり、骨折したり。それに伴って大事なペットだと言うことで治療する。しかし、野生ではそういう生き物は生きて行けないんだということで自然のままに、治療せずに・・・というのも飼い主の判断であって、外野が「可愛そうだ!」とか「非道だ!」なんて言う権利はないんだと思います。
ひとつの命は一人の飼い主に全て委ねられていることなんですね。

田向健一

動物病院の院長をやっています。
ペットの病気のことならたいていのことはこなしています。
カメやウサギからピットブルまで、外科も内科、眼科も歯科も行います。
動物、植物を含め、命あるものが大好きです。

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。