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お薬のちょっとまじめな話

カルテ
02 /23 2010
動物病院は薬局も併設しています。
薬剤師の仕事もこなします。
で、薬のお話。

飼い主様からよく、
お薬が「強い」「弱い」という表現をお聞きします。
「薬が強い」「身体に負担になる」とか。

しかし、漠然と「強い」「弱い」「負担」と聞かれても、
なかなか客観的な判断が難しいのです。
「私は喧嘩が強い」というのと同じです。
何をもって「強い」のか。

お薬は基本的には化学物質です。
したがって、一度にたくさんの量を飲めば身体にとっては
とても「強く」副作用をもたらします。
極端時には毒に変化します。

これは、水とて同じこと。
一気に水を10リットル飲むと中毒死します。
砂糖を一気に1キロ食べても死んでしまいます。
一方、どんなに下戸の方でも、お酒1滴では泥酔しませんよね。

要するに、お薬の強い弱いは、
体重当たりどれくらいの量を飲むか、
ということにかかっています。

人間であれば、通常、お薬は1回1錠とか1袋とか相場は決まっています。
これは人間にあまり大きさの差がないからと仮定しているからです。
われわれ獣医師は、数グラムの動物から数十キロの動物まで
さまざまな大きさの動物を診療します。

ですので、たいてい、お薬はその都度電卓を使って計算して作ります。
獣医学書を読めば、体重1キロ当たり、この量を飲ませなさい、
と書いてありますので、よほどのことがない限り、
特異体質でない限り、お薬が強くて調子を崩すということは殆どありません。

もし、お薬の強さが気になる方がいらっしゃるのなら、
お薬の名前と飲んでいる量が判ると客観的にそれが
強いか弱いか判断できます。

お薬の種類だけでは、強弱の判断が全くつきません。
ですので、出されたお薬の強さや副作用が気になるのであれば、
お薬の名前と量をチェックして教えてください。
そうすれば、セカンドオピニオンも可能です。

drug shop
動物病院で使うお薬の8割は人間薬です。
動物専門薬は人間薬と比べると種類は少なく高価になります。
人間ほどニーズが少ないからでしょう。

コメント

非公開コメント

Re: お薬のちょっとまじめな話

えーっ!8割が人間の薬だとは びっくりしました。先日の亀さんに輸血ができるにも驚愕したのですが
まさか先生ご自分の病気も治されてます?カエルさんの手術のときの注意深さと同じくらい自分のお体の変化にも注意深くして健康でいてくださいね。

Re: お薬のちょっとまじめな話

そう言えばチビクが浮腫症候群でお世話になったとき頂いた薬も、人間の抗生物質入り目薬でしたな。
人間の場合100キロの大人も40キロの大人も基本的に同じ成人の分量なのですよね??(近所で一件だけ体重聞いて分量決める病院がありますが)
動物は大きさのほか種類でも量が違うのでありますか?
例えばチワワ殿とウシガエル殿とか大きさはかなり近いけど・・(^^)

Re: お薬のちょっとまじめな話

かめ子様

コメントありがとうございます。
そうなんですよー。
ですので、たまに自分で自分の処方したりします。
ま、自己責任で飲んでいる訳ですが・・・・。

ナオキチ様

動物によって使える、使えないお薬というのが
ありますので、そういうのは注意しなければいけません。
しかし、特殊動物はその情報さえほとんど無いので、
あとは、経験と勘と・・・・。

田向健一

動物病院の院長をやっていますが、小さなクリニックの院長です。ペットの病気のことならたいていのことはこなしています。
カメやウサギから50㌔のピットブルまで、外科も内科も行います。動物、植物を含め、命あるものが大好きです。

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