犬の子宮蓄膿症 2連ちゃん

カルテ
11 /16 2009
やっと復活。
今日はマニアック手術シリーズではなく、
よくある手術シリーズです!

動物種を問わず高齢のメスでは、
婦人科系疾患が多発します。

犬猫はもちろん、
うさぎ、ハムスター、サル、トリ、カメにトカゲ。
あらゆるメスは子宮卵巣、卵管および卵のトラブルに襲われます。

昨日、一昨日と10歳超えのゴールデンリトリーバーと
ラブラドールリトリーバーが来院しました。

さっそく診断したところ、
子宮に膿が多量に溜まる子宮蓄膿症であることが判明しました。

なぜゆえ、同じ病気が同じ時期に重なるのか。
これにはちゃんとした理由があるのです。

10月前後はわんちゃんの発情期。
その発情期後1カ月くらいすると
卵巣のホルモンのバランスが崩れ、
子宮の病気が発生しやすくなります。

幸いこの2匹は発見が早かったので、
緊急手術を行って一命を取り留めました。

pyometra2.jpg
ゴールデンリトリーバー 11歳 35キロ
症状:数日元気がない。
    立てない感じ。

pyometra1.jpg
ラブラドールリトリーバー 12歳 30キロ
症状:悪露が止まりません。

正常な子宮の太さは私の人差し指くらいくらいです。
それが、膿の貯留によって腸詰めかフランクフルトのようになります。
ほっておくとバイ菌の毒素が体中に回って多臓器不全を起こし、死にます。

高齢の未避妊の動物を飼われている方は、
恋の季節の後は特に気をつけてください。

ちなみに、過去に子供を産ませたことが有る無しは
婦人科系疾病の発生率にはあまり関係ありませんのでご注意を。。。。


コメント

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ひゃー

白黒にして下さってありがとうございます(苦笑)
同じゴールデン飼いとしては他人事ではないですが、ウチは避妊手術済みなので、子宮系の心配はないですが… 肥満犬なので、そちらの弊害の方が遥かに多いですよね。。

ご飯が美味しい季節ですが、飼い主共々ダイエット頑張ります(^_^;

Re: 犬の子宮蓄膿症 2連ちゃん

早期発見でよかったでありますな。
人間ならお腹の中がこんなになってたら、かなり前からすごーく痛くて唸っちゃうと思うのですが、犬さんたちは元気が無いとか人間ほど症状が無いのですか?
飼主さんが早く気がついて先生のところに連れてきて良かったであります。

Re: 犬の子宮蓄膿症 2連ちゃん

yasuyo様

コメントありがとうございます!
そうです、フランクフルトですよ。
避妊しておいてよかったですね。
でも、避妊すると太るので・・・・。
ローマは一日にしてならず。
ダイエット頑張ってくださいね。

ナオキチ様

コメントありがとうございます。
人間の場合、初期の段階で不快感などがあると
おもうので、ここまではならないんじゃないですかね。
動物は言葉を話せないので、
人間が症状を発見できた時点で、
かなり進行していることが多いのです。
動物飼育はいつもの観察眼がモノをいいます。

Re: 犬の子宮蓄膿症 2連ちゃん

私は女性ですから、自分の体でこんなことが起きたら・・・
と考えてしまいますが、本当に恐ろしいですv-12
我慢強い動物たちと、永く健康に暮らすには、
たくさんのスキンシップと観察が必要ですね。

お勉強になります。

ありがとうございます。

Re: 犬の子宮蓄膿症 2連ちゃん

根本真実様

コメントありがとうございます!
スキンシップ大切です。
しかーし、エキゾチックペットの中には、
スキンシップが苦手(および不可能な例)毒蛇やライオン(苦笑))
な子たちもいますので、
動物を選んで行ってくださいね。