白子のようダー!!

カルテ
09 /08 2009
夏もようやく終わりに近づき、
皆様、お疲れのようですね。

私もなんとか生きていますが、
それより、生かすべき生命が
首を長くして待っていますので、
弱音を吐いてはいけませんね。

ですので、今日は景気づけに
マニアック手術シリーズ。
贅沢にも写真5枚使用!

診療終了時刻が差し迫った頃・・・・・

飼い主様:「せんせ!この子、おなかが急に張ってきて、
       息んで息んで苦しそうなんです・・・・・。
       いつもの元気の30パーセントもありません。
       見ていられません、なんとかしてください。」
kamingi1.jpg

私:「確かにおなか張ってますね。
   超音波でお腹の中を見てみましょう。
   あれれ、なにやら丸いものが見えます。
   おそらく、雌特有の病気でしょうから、開腹する必要がありますよ。  
   お薬では、無理だと思います。」

飼い主様:「では、今からお願いできますか?」

私:「やりましょう」

麻酔準備OK!
生体管理モニター設置OK!

kamingi2.jpg

いざ、開腹!
kamingi3.jpg

私:「うわぁ~、薄々の膜(卵管)の中に白子みたいなものが一杯!
   ちょっと触っただけで裂けそぉ~~~!!血管もいっぱい!!」

慎重に慎重に、チタン製血管クリップを使って血液を遮断!
kamingi4.jpg

はい、無事すべて摘出完了。
kamingi5.jpg

お腹の中には、未発達な卵の元が、卵管内に充満していました。
万が一、外部からの衝撃で破裂していたら、この子の命はなかったでしょう。

飼い主様の愛情溢れるいつもの観察眼で、
手遅れにならず早期発見、早期治療、
3日間の入院で食事も摂るようになり、無事退院していきました。

皆様、元気ですか~っ!



著者注)初めて当ブログにお越しになられた方へ。
     当院は、犬猫ウサギなど温血動物の診療もそれ相応に行っている
     ちゃんとした動物病院です。
     決して、このような動物ばかりがウジャウジャいるわけではありません。

コメント

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Re: 白子のようダー!!

いつも楽しく拝見させていただいております。

オオトカゲの手術を日常茶飯事として、ちょちょいとやってしまう獣医はなかなかいないですよね。しかも手術のあとがむちゃくちゃきれいですし。
その手先の器用さはやっぱりもって生まれたものなのでしょうか・・・

Re: 白子のようダー!!

なんや、今回も著者注で何か書いておりますな(笑

卵殻形成していなくても卵塞になるんですね。
勉強になりますわ。

でも、綺麗なカミンギーですね~

Re: 白子のようダー!!

早期発見・手術成功で何よりであります。
不謹慎ながら仰向けで麻酔中のトカゲさんカエルさんスゴク好きなのであります。
起きてるときも、なんて可愛い顔をしたトカゲ殿でありましょう!(クールな美人かな)
確かに先生の病院を知り合いに説明しても「あの田園調布にトカゲや小さなカエルまで手術できちゃう専門のお医者さんがいるわけね???」と不思議顔。もちろん「ちゃんと犬さんネコさんも沢山来てるよ!」と補足してますが・・(^^)

Re: 白子のようダー!!

田舎の開業医様
ばちゅん様

こんにちは。いつもお世話になっています。
いや、同業者に見られるというのは、
それなりにプレッシャーがかかります。
どんな仕事をしているのか、
すぐにばれてしまいますからね。
でも、そんなプレッシャーに負けずどんどんUPしていきますので、
今後ともよろしくお願い申し上げます。

ナオキチ様

いつもコメントありがとうございます。
私自身、田園調布には特にこだわったわけではないのです。
たまたま、開いている場所がここにあっただけで、
環八はさんで向こう側だったら「東玉川動物病院」
になっていたと思います。
これからも、よろしくお願いいたします。

田向健一

動物病院の院長をやっています。
ペットの病気のことならたいていのことはこなしています。
カメやウサギからピットブルまで、外科も内科、眼科も歯科も行います。
動物、植物を含め、命あるものが大好きです。