アイタタタッ!

カルテ
01 /21 2009
恒例の?アイタタタッ,シリーズ。

飼い主さま:「せんせ!せんせ!大変です!!
       多摩川に行って、この子と一緒に魚釣りを見ていたら、
       この子、釣られちゃいました!!
       どーしよ、どーしよ、せんせい!!」

私:「まずは落ち着いてください。
   現在の状況がどうか調べますので、落ち着いてください。」

レントゲン撮影、カシャ♪
fuck.jpg


私:「おなかの中に大きな釣り針が入っています。
   刺さってなければいいのですが、判りません。
   手術が必要です。」

飼い主さま:「そうですか・・・・・。全身麻酔ですよね・・・・。
         大丈夫ですか・・・・。」

私:「大丈夫かどうかわかりませんが、やることをやるしかありません。」

飼い主さま:「では、手術おねがいします。
         それと‘‘ついで’’に避妊手術をしてください。」

私:「あの、手術は’’ついで’’とかではできません。お腹の釣り針がスムーズにとれて、
   かつ、この子に負担が無いと判断したときには実施できますが、
   いまの段階では何とも言えません。」

飼い主さま:「すみません、そうですよね・・・・・・。」

時間外の緊急手術になりました。
釣り針は、胃の入り口付近の粘膜に刺さっていました。
胃の入り口は深いため、通常、アプローチが大変なのですが、
釣りきち三平の私は、趣味の魚釣りでならした「針ハズシ」の要領で、
スムーズに摘出できました。
ちなみに、状態も安定していたので、
緊急手術後、通常の避妊手術に移行しました、とさ。
fuck2.jpg

コメント

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「ついでに避妊手術を」って(笑)

面白いな~。
今度くわしく話を聞かせてください!

わわわ~痛そう!

こんばんは。コメントありがとうございました!

ワンちゃんは災難でしたが、無事針が摘出出来て良かったですね。飼い主さんもほっとされている事でしょう。
魚釣りの時の針をはずす要領がこういう時に役に立つのですね(笑)確かにはずすのは結構コツがいりますよね。慣れればスイスイと外せますが・・・。

前回のブログのワンちゃん、もしかしたら先生の病院へ通っている頃に会ったことが有る子かもしれません。「犬キチ」の私は(・・・と言いつつ現在はネコ飼いですが)珍しい犬種を連れている人がいると話し掛けずにはいられないので・・・。

テリアというと元気で活発なイメージがあるのですが、日本テリアはおとなしい子が多いのですね。極短毛だから今ごろはお洋服着ているのでしょうか?寒がりと聞いたことが有ります。

無事につり針のほう、取れたよかったですよね。
どうやって飲み込んじゃったのかが気になりますが・・・。
手術をついでにという飼い主さんは、きっと痛いのや
危険が伴う手術をするなら、同時にという思いだった
のでしょうか?
とにもかくにもワンちゃんが無事でよかったです☆

うちの愛犬も何でもかんでも口にするので、注意したいと
思います。

※ぬいぐるみの綿は飲み込んでもレントゲンに映らないと
聞いたのですが、本当なんでしょうか?※

無事に針が取れてよかったですね。
わんちゃんって、何でもお口に入れて・・・人間の赤ちゃんと同じだなぁって思います。
モコはお散歩で拾い食いをするので困ってます。
どうしたらいいのでしょう?

皆様、沢山のコメントありがとうございます!

椎名様

コメントありがとうございます。
この、「ついでに手術」って意外かもしれませんが、
結構、言われます。悪気は無いのは百も承知なのですが、シビアな選択の後に言われると、ずっこけます。

高橋様

コメントありがとうございます。
針を外しながら、「これ、釣りしたこと無い先生だったら、
案外苦労するんじゃないだろうか?」と思った訳です。
針外す行為自体は、医学じゃありませんからね~。

ちょこたん様

コメントありがとうございます!
えっと、釣り針に美味しそうな
「餌」が付いていたのですね。
お魚の臭いがする。思わずパクリですよね。
ちなみに、レントゲンでは、綿とか布とかタネとか
は全く映りませんです。


MF様

コメントありがとうございます!
そうですね、無事とれて私も安心しましたよ。
拾い食いしちゃうのですね。
それは、飼い主様が気をつけてあげるしか
ありませんね。
わんちゃんに言ってもなかなか判って
くれませんし、取ろうとすると飲み込む子も
いますので気をつけてください。

田向健一

動物病院の院長をやっています。
ペットの病気のことならたいていのことはこなしています。
カメやウサギからピットブルまで、外科も内科、眼科も歯科も行います。
動物、植物を含め、命あるものが大好きです。