夜中の病院で

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04 /05 2016
某月某日

東京都内だというのに、昼間の喧騒がウソのように、夜の病院はひっそりと静まり返ります。
学会準備や原稿書きで一人病院に遅くまで残って2階で仕事をしているときがよくあります。

いつもなら、誰もいない夜中なのに、
その日私は、1階から、何かの気配を感じていました。
入院室にいる動物たちも、何かそわそわしているらしく、
時々、犬や猫が鳴いている声が聞こえました。

私は、その気配を一番強く感じた手術室に恐る恐る行くことにしました。
こちらの存在に気づかれないように、裸足で階段をそっと下りました。
そして、誰か出てきてもいいように、
右手にはほうき、左手には懐中電灯を持って。

手術室の扉を開け、懐中電灯でパッと手術台を照らしました!
すると・・・・





いつも、トイレに鎮座していたはずの置物のカエル2匹が!!
kaeru2.jpg
読書とストレッチをしていたのでした!!



一石二鳥??

カルテ
04 /05 2016
某月某日

グリーンイグアナ来院。と言っても、普通のグリーンイグアナではありません。
じゃん!グリーンと言いつつ白色なのです。ホワイトイグアナ。
いわゆるアルビノ種と言われ、何万匹に1匹と言うとても貴重なイグアナです。
神々しさすら感じさせてくれます。
albinoigu1.jpg
で、お腹が張って、何やら、お腹の中に入っている様子。
触診、レントゲンでどうやら結石が入っている様子。
しかも、エコー検査では、未発達な卵、すなわち卵胞も溜まっている(うっ滞している)様子が観察されました。
つきましては、「膀胱結石摘出」&「うっ滞卵胞摘出」のダブル外科が必要となりました・・・

全身麻酔をかけての開腹術です。
albinoigu2.jpg
はい、出ました。膀胱結石。膀胱はとても薄いので、極細糸で切った部分を縫い合わせました。

albinoigu3.jpg
引き続き、発達した卵胞を糸を使わないで、
シーリングシステムという機械を使って血管をシールして摘出します。

albinoigu4.jpg
ということで、手術終了後の記念撮影。
結石やら、卵やらこの小さな体にたくさん、不必要なものが入っていました。

数日後、すっきりしたのか元気になって退院しましたとさ・・・
ま、本ブログの古くからの読者の方はもう驚かないですね(笑)

田向健一

動物病院の院長をやっています。
ペットの病気のことならたいていのことはこなしています。
カメやウサギからピットブルまで、外科も内科、眼科も歯科も行います。
動物、植物を含め、命あるものが大好きです。