宇宙人はいるのか?

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04 /21 2014
某多能性細胞に関する周辺に関してです。(注意:以下長文…)

研究者とマスコミのやり取りが、
何を言っているのかさっぱり判らない、という話を飼い主さんから伺ったので、
(獣医さんはよく、病気に限らず、いろいろ、よろず相談をされます)
私なりに、こんな例え話をしました。
あくまでも例えの話ですが。

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若い女性研究者は、新月の夜、ある時間にある方向へ懐中電灯を空に向かって、
あるリズムで光を点滅せると、それに呼応するように、光が戻ってくる現象を発見しました。
その研究者はその現象を自身でかなりの確率で再現することが出来るようになりました。

彼女はそれを「宇宙人の存在を意味する」と考えました。
指導教員にその現象のことを報告すると、その現象をさらに解析してくれました。
すると指導教員も、「もしかすると宇宙人が発信した光の可能性が高いかもしれない」と考えました。
そこで、女性研究者は、指導教員と共にその事象を学術雑誌に投稿し、
高いハードルの審査を受けて掲載されました。

すぐさまマスコミはその論文情報を聞きかじって、
「若い女性研究者の快挙」「ついに宇宙人を見つける!」「地球外知的生命体は存在した!!」
「宇宙人はUFOを操るスゴイ技術を持っており、応用すれば人類は必ずや幸せになる」
と研究者の本意とは別な次元で過剰な報道をくり返しました。

しかし、その後、その論文を詳細に調査すると、
宇宙人が発したとされる信号が別に信号に置き換わっていたり、
宇宙人らしいとされる証拠写真も誤っている可能性が指摘されました。


それがわかると、マスコミは、一気に彼女を嘘つき呼ばわりするようになりました。
研究者らは、記者会見をしました。
経験がまだ浅い女性研究者は「論文執筆の際、ミスをしてしまいまいました。
しかし、宇宙からの信号は100回くらい受けてます」「だから宇宙人は存在します。」
と言いました。

一方、経験を積んだ、思慮深い指導教員は、
「論文作成のミスは申し訳ない」としたうえで、
「ある条件下で、あることをすると、空から信号が返ってくる現象が実際にはある。」
「その現象は、『信号を返すような生命体がいるかも』ということでないと今のところ説明がつかない」
「しかし、それだけで宇宙人がいるとは断言できないので、
『知的生命体がいるかもしれない』という仮説(初心)に戻って謙虚に再検証が必要」
と言いました。

しかし、マスコミは、「観察記録ノートがないのはどうなんだ!」
「どんな風に交信すると宇宙人とコンタクトが取れるのか教えてくれ!!」
「いますぐ宇宙人をここに連れて見せろ!!」と言い張ってききません。


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こんな風に考えたらどうでしょう?とお話しました。


今回の報道を見て湧いてくるなんだか居心地の悪い感情は、
専門家と専門家ではないマスコミとが、
いつまで経っても双方かみ合わないやり取りを続けているからだと思いました。


前提として、画像を加工、再現性の無い(あるいはとても低い)
事象を論文化したという
学術論文執筆の基本を怠った事実はNGとして・・・・。


物事はいつもグレーな部分を有しているということを熟知している研究者と、
科学は正しい、科学的に検証した事象は0か1で説明できる、
世の中は全て善悪、白黒ハッキリさせないと良くない、
と信じて疑わないマスコミとのすれ違い見るようです。



paper.jpg
時事ネタはいろいろなご意見があるのでしなかったのですが。
私はくだんの研究者とは月とスッポンくらい違いますが、
ときどき学術雑誌に論文を投稿するエセ研究者でもありますので、
この件、一層、いろいろ思うのでした。

ま、時間が経てばいずれいろいろなこと
は明らかになるでしょう。
どうかご笑納ください。
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尻尾!

カルテ
04 /18 2014
当院はいろいろな動物の診療を行っているのですが、
そうは言っても、やはりヘビなどの来院は少なく、
珍しいペットの一種です。
以下、ヘビの写真が続出しますので、
ニガテな方は、ご覧にならないようお願いします。

某月某日

こんなヘビさんが来ました。
尻尾の真っ黒。

ao1.jpg


はじめは尻尾の先っぽだけが黒かったのですが、
どんどん上に上がっていったそうです。
ヘビは全身尻尾のような生き物ですが、
ちゃんと、胴体と尻尾との区別があります。
その境界が総排泄口と呼ばれる、いわるゆお尻の穴です。
ao2.jpg
黒く壊死した部分がどんどん上がっていって、
総排泄口付近やもしくはそれ以上上がった場合は
手術が出来なくなります。

したがって、問題が尻尾であるうちに早めに切断しておくことが
最良と思われました。


ao3.jpg
麻酔をかけて、気管にチューブを入れて麻酔維持を行います。
これは、他の動物と同じ手技で可能です。

ao4.jpg
で、ダメになった尻尾を健常な組織の部分で切断です。
切りっぱなしでは、もちろん都合が悪いので、
断端は丸めて縫合完了です。

切った尻尾の病理組織検査を行ったところ、
カビによる壊死のようでした。
これで、完治してくれることを願っています。



更新がなかなかできず、
気付いてみれば4月18日。
あいにくの雨ですこし肌寒い陽気。
ソメイヨシノもすでに葉桜に変わっています。
でも、八重桜はまだどこかで見れるかもしれませんね。



田向健一

動物病院の院長をやっています。
ペットの病気のことならたいていのことはこなしています。
カメやウサギからピットブルまで、外科も内科、眼科も歯科も行います。
動物、植物を含め、命あるものが大好きです。

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