深海旅行!?

動物
08 /26 2013
時代の流れはますます速くなり、
世界の距離はどんどん短くなり、
所謂、「秘境」「前人未到」というような空間は
地球広しと言えども、どこにもなくなりつつあります。

Google earthを使えば、
世界中どこでも行った気分を味わえるような、
自在な絵を得ることができます。

しかし、そんな地球ですが、
唯一、まだまだ、恐らくその解明具合で言えば、
0.00001%も人類の目にさらされていない地域が実はあるのです。
どこだと思いますか?

それは…


「深海」です。
深海は長いこと海の砂漠ともいえる不毛なエリアだと
考えられていましたが、
最先端の研究で、とても生物が豊かなエリアであることが
判ってきました。
その一例が、最近ホットな話題のダイオウイカがありますね。

そこで、今回、私は特殊な許可を得て、
深海に行ってまいりました。
深海まで案内してくれるのが、
深海探検の先駆者「ネモ船長」と
最新式潜水艦「ノーチラス号」です。

では、いざ出陣!
ザブン♪、ボコボコボコ♪♪(潜っていく音♪)


jerry.jpg
水深200メートル。さっそく見えてきました。クラゲの一種です。
動物でありながら植物っぽくもあり、フワフワと海流に身を任せつつも
自己を持ち何億年もひっそりと生きながらえてております。


omu.jpg
水深500メートル付近になりました。
おっと、次にお出ましは、かの古生代デボン紀からペルム紀に栄華を極めた
アンモナイトの近縁種であるオウムガイです。
イカやタコの仲間でありながら、オウムの嘴のような貝をもち、
漏斗と呼ばれる管から吸い込んだ海水を噴出し推進力としている
深海を漂うひょうきんモノです。


いよいよ1000メートルの海底に到着しました。
一見すると確かに砂漠のように何もない様子。
しかし、何やら魚の死骸に集まっている三葉虫のような
生物が蠢いていました。
oogusoku.jpg
サングラスをかけたヤンキーよろしく、
深海のスカベンジャー(掃除屋さん)、オオグソクムシです。
餌の貧しいところに生息しておりますので、
数年の絶食はへっちゃらです。
将来の食糧難の恐れがある人類も見習いたいところです。


そして、こうして私がブログをUPしているということは、
長時間に渡る危険でエキサイティングな深海調査から無事帰還したことを意味しています。
ありがとう、ネモ船長、お疲れさまノーチラス号!


・・・・・。
というのは私の完全なる妄想で、現在では、こういった生物は
水族館で比較的容易に見ることができるようになりましたので、
ぜひ行って見てください。
そして、珍生物と向かい合い「生物の深み」について想像を巡らせてみてください。
そうすることもひいては人類存在を考えるきっかけになるやもしれません。
最後まで読んでいただきありがとうございました!








吊り出し術

カルテ
08 /09 2013
某月某日。

ウーパールーパーがやってきました。
正しくは、飼い主さんがウーパールーパーを連れて来院しました。

ah1.jpg
何でも、水槽内に敷いていたあるモノが見当たらないそう。

そうです、誤飲です、誤飲。
犬猫をはじめ、爬虫類、両生類など誤飲が多い
ことはもうご存知のハズ。

私は今まで、いろいろな動物の胃から
実に様々なものを取り出しています。

ウーパーさんの異物は過去に何度も開腹手術で取り出したことがありますし、
このブログを昔から読んでいる方はその開腹風景を見たことがあるかと思います。

そして、今回は、カエルやトカゲで行ったことがある口からの吊り出しを試みました。

ah2.jpg
全身麻酔をかけます。


ah3.jpg
人間の耳鼻科用ピンセット(要するに穴の中を探るのに向いている?!)を使ってー。

ah4.jpg
じゃん、見事取り出せました。
綺麗なおはじきでした。




注意:簡単そうですが、全てがこの方法で摘出できるとは言えません。
   また、食道、胃などを傷付ける恐れがありますので、
   良い子は決してマネをしないでください。


追伸:大変暑い熱い毎日ですが、動物ともども体調など崩さぬよう、
   ご自愛ください。
   当院は、お盆休みはなく通常通りの診療を行っております。

田向健一

動物病院の院長をやっています。
ペットの病気のことならたいていのことはこなしています。
カメやウサギからピットブルまで、外科も内科、眼科も歯科も行います。
動物、植物を含め、命あるものが大好きです。