何故なるかわからない病気

カルテ
04 /29 2013
動物もガンになります。
というと、動物にあまり興味のない方はたいてい驚かれます。

犬も猫も、ウサギもトカゲもカエルも金魚も腫瘍があります。

このブログでも以前にご紹介したことがあるかもしれませんが、
モルモットもガンができます。
特に乳ガンがよく発生します。
通常、乳ガンとは、乳腺組織の腺ガンであり、
女性ホルモンの影響を受ける
乳腺組織の発達した卵巣を有するメスに多いのが一般的です。

これは人間も一緒で、人の男性は乳ガンになりにくいですし、
男性の乳ガン検診というのも聞いたことがありません。

しかし、モルモットの乳ガンで、
ほかの動物とやや異なる点があるとすれば、
モルモットのオスは乳ガンがとても多いのです。

mormgt.jpg
この子もかわいらしい顔をしていますが、オスです。
で、おっぱいを見てみると…

mormgt2.jpg
乳腺部の巨大な腫瘍がありました。
モルモット、オス、乳腺部の腫大、となれば、乳ガンを疑い全摘を行います。
しかし、この子の場合、腫瘍があまりに大きく、
摘出後の皮膚欠損部を埋めるのがとても困難でした。

mormgt3.jpg
そこで、私は、幸か不幸かオスの利点?を生かして、
まず、この子の去勢手術を行って、精巣を摘出し、
残された陰嚢(ようするに玉袋)を使って、
皮膚欠損部を覆うことで、無事、全摘を行うことができました。


摘出を行った後、組織検査を行ったところ、やはり、乳腺腺癌(乳ガン)の結果でした。
しかし、なぜオスのモルモットに乳ガンが多いかは依然不明なのです。

現在、この疑問に応えるべく、大学の病理学の研究室と共同で、
乳ガンの発生要因を組織学的、ホルモンの影響、メスとの相違などを調査しています。
近い将来、このオスの乳ガンの原因が何かわかるかもしれません。







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いつから病気になるかわからない病気

カルテ
04 /17 2013
犬や猫と違い、家畜化されていない動物、
特に、鳥や爬虫類は、卵にかかわる病気が多発します。

自然界では、光や温度や湿度や餌や季節などあらゆる「要素」が
体内の生理機構に影響しているからです。


爬虫類の卵巣には、つねにいくつかの卵胞とよばれる、
卵の素みたいなものがあるのですが、それが、周期によって
大きくなったり、小さくなったり、排卵されて卵殻が沈着し、
殻をもった卵になって、産卵したりします。

しかし、飼育されることで、目にはできない周期を司る「要素」が
限定的になってしまい、卵巣の周期がくるってしまいます。

そうして、長い年月、数年単位で卵巣周期おかしいままでいると、
「卵胞うっ滞」という病気になります。

しかし、なります、と書きましたが、
通常は、おなかの中に「卵胞が一杯」にならないと食欲不振などの症状が
出てきませんし、正常(健康)でも発達した卵胞というのは少なからす存在していますので、
どの時点から病気と判断するのか、
また、どこからを病的と判断するのか、というのはとても難しいのです。

そして、いよいよ症状が出てきたときは外科的な治療が必要になります。
こんな感じに。
ranpouuttai.jpg

甲羅を開けての大きな手術になるのですが、
こんなに1匹のカメさんから出てくるとなると、
やはり、最後は手術でしか対応できないのがわかります。
ranpouuttai2.jpg
大小さまざまな卵胞が存在していますが、
いったい何年かけて溜まってしまったのでしょうか…。
わたしにも全くわかりません…。

間違いさがし?

動物
04 /05 2013
今日も東京はいいお天気で、
まさに新年度、これから新しい学校や職場、
また新しい生活や新天地で頑張ったりするのにちょうど良い季節になりました。

動物病院も、狂犬病予防注射や犬のフィラリア症、ノミダニの予防など
いろいろ、あわただしくなる時期でもあります。

そこで、そんな4月の新年度ですが、
以下、全く関係ないのネタです(笑)


何がいるかな?
owi1.jpg
わかりますか?






ちょっとヒント♪
owl2.jpg
おっと、もうすこし!






owl3.jpg
これなら、わかりますね♪

田向健一

動物病院の院長をやっています。
ペットの病気のことならたいていのことはこなしています。
カメやウサギからピットブルまで、外科も内科、眼科も歯科も行います。
動物、植物を含め、命あるものが大好きです。

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