珍獣でなくなる日

未分類
02 /28 2011
数年前からカエルツボカビという両生類のカビの病気を
ライフワークとして研究しています。
カエルツボカビは、世界各地で両生類の生息数を
減少させた犯人とも言われています。

私は町医者が本業なので、その研究はカメの歩みの
ごとく遅いですが、先日嬉しい知らせが。

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カエルツボカビの研究論文が、
学術雑誌に掲載されました!

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しかも、その号の数ある論文の中で、
1枚だけ表紙になることが許されるのですが、
私の写真が選ばれました!

獣医学雑誌の表紙にカエルが選ばれるとは
ある意味、エキゾチック医療が珍獣の医学から脱する兆しなのでしょうか?!
珍獣のためにももう少しライフワークを続けようと思います。

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チームワーク♪

カルテ
02 /23 2011
小さな動物の手術には小さいなりの苦労がありますし、
大きな動物には大きい動物なりの苦労があります。

前者であれば、繊細で体力がなく、すぐに死んでしまう、とか
後者であれば、動かしたり、引っ張ったりするのが一人で
できないくらい力がいる、といったことがあります。

そんなときは、猫の手も借りたくなったり、
千手観音に変身したくなったりします。
こんな感じに。

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大型犬の前腕の骨折です。
なんでも、雪の日にはしゃいで滑って折れてしまったそう。
「雪やこんこん~犬は喜び庭駆け回る~♪」
とはよく言ったものです。

それはさておき。
30キロ以上のクラスになると
一人で手術をすることすら困難になります。

また整形外科の世界はそれだけで専門医がいるほど
奥の深い世界で、私のような町医者では対応できないことも。
ですので、診療終了後、助っ人を呼んで、
夜な夜な皆で力を合わせてやります。
seikei2.jpg
「○○先生、ここの骨、右45°に引っ張って、固定しといてくれる?」
「45°ですね、了解!」
「△△先生、今だ!そこに穴開けて、スクリュー打って!」

などとチームワークを発揮しながら手術を行います。
緊張や安堵を繰り返す手術が無事終わると、
まるで、スポーツの試合の大一番を終えたような、
共有感と清々しさがあります。
これもまた、仕事の醍醐味です。

ペットホテル♪

動物
02 /14 2011
当院ではペットのお預かりサービスを
行っていますが、このような動物を預かるとは
思ってもみませんし、今後も絶対ないと思います(笑)。

ヒント
1:寒い暗いところが好き
2:水中生活
3:小さい。それも、かなり。

ということで、病院でもそのような動物を
預かるには、ここが最適な様子。

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おっと、冷蔵庫!

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大きさはこんな感じ。

では、お預かりしているペットは、
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・・・・・!!
そう、流氷の天使、クリオネでした!

クリオネ
正式名:ハダカカメガイ:裸亀貝
体長は約1ー3cm。
北海道知床では、流氷の来るシーズン1~3月に流氷の下で見つけられる。
イカっぽいが、実は貝殻のない貝の仲間。
肉食性で、とある種の貝を襲って体液を吸う。


ショウガ

植物
02 /12 2011
炎のように情熱的な深紅の花弁。

トーチジンジャーという花です。
トーチはたいまつを指しています。
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闇夜を照らす明りになってくれるのでしょうか。
東南アジアに分布するショウガの仲間の植物。
現地ではつぼみを刻んで、お料理にいれるそうです。
どんな味がするのでしょうか。

お知らせ

未分類
02 /09 2011
急なお知らせですが、
明日2月10日(木)、
NHK総合「いっと6けん」
11時20分頃より、
私と『珍獣の医学』が紹介される予定です。
ホントに少しですが、お時間がある方は見てみてください!

※一部の地方では、見られない地域があります。

ドラゴンボール!

カルテ
02 /08 2011
フトアゴヒゲトカゲは、
漢字で書くと、太顎髭蜥蜴、英語で、Bearded Dragon.

ペットトカゲとして
とても人気あります。
雑食性で飼いやすくよくなれます。
今日の症例は、異物を飲んでしまったとのこと。
もう1週間以上変化なし。

レントゲンを撮ると。
bearded1.jpg
オーマイゴッド!
なにやら、丸いものがくっきり。
大きさからして、アレでしょう。

取り出さないといけません。
お得意の開腹手術か!?
ちょっと待て、アノ方法は使えないか?
やってダメだったら、開腹でも間に合わないか。

で、麻酔をかけます。
トカゲの場合、尻尾の静脈に麻酔薬を注射します。
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麻酔処置後、口を開け、さっき思い出した器具を口から突っ込みます。
うまくいくか、どうか。私も初めての処置です。
bearded3.jpg
長いカンシ(ホントは、便秘猫用ウンチ掻きだしカンシ)を使いました。
手探りと勘だけが頼りです。

手ごたえが!!
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ジャン♪。無事摘出成功!!

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ドラゴン、これが君の胃の中にあったボールだよ。
さて、何を想ふ・・・・。
(もう、食べちゃダメだよ!)

お知らせ

未分類
02 /06 2011
来週の土曜日午後5時より、
中川翔子(しょこたん)さんと山田五郎さんの
ラジオ番組、J-WAVE 東京REMIX族
ちょこっとだけ出演しますので、
ラジオをお聞きになる方はよかったら聞いてみてください!


2/6追記: 昨日、聞きそびれてしまったという方は、
こちらをご覧ください!
   

悪人ズラ!

カルテ
02 /03 2011
手術をしていて、
ふと、面白いことに気づきました。

先日ご紹介したカエルの膀胱結石の手術ですが、
同じ日にその後アメリカンピットブルの去勢手術が
ありました。
ピットブルのタマタマは、先ほどやったカエルの身体より
大きいのでした。
ま、それだけなのですが(笑)。
さておき。

エキゾチック珍獣系の手術は、
大変な割に、なんだかんだ、ちょっと笑っちゃう
みたいなところがあるのですが、
大型犬のガンの手術となると雰囲気が違います。

(以下グロネタあり、その手弱い人、閲覧禁止)

先日、大型犬の腫瘍と格闘しました。
十二指腸(胃の出口のうしろ)に
巨大な腫瘍が見つかりました。
十二指腸は消化器系外科の中でも、もっとも嫌な部分。
消化に重要ないろいろ器官が集まっているからです。
簡単に結んで切って、ハイおしまい、というわけにはなかなかいかない。
kekkan1.jpg
今回は、運の悪いことに、胃、十二指腸、膵臓、肝臓の4臓器を巻き込んで
癒着しまくりの状態。
うーん、うーんと困りましたが、一づつ血管を結んで、切り、結んで切り、繰り返し。
最後は、仕方ない、食い込んだ膵臓を半分、肝臓も一部を切り取り・・・・。
3時間かけてやっと摘出完了。

kekkan2.jpg
お腹の中って、実は健康正常であれば、とても美しく、機能的です。
気持ち悪くなんかありません。
事実、手術に立ち会った方は、口をそろえて、
「意外とお腹の中って気持ち悪くありませんね。綺麗なのですね。」
といいます。

しかし、ガンはこのように醜いです。私から見ても、気持ち悪いし、グロです。
中からエイリアンでも出来そうな感じ。
やはり、生体にとっては悪者なんでしょう。
悪人ズラとはよく言ったものです。

で、このワンちゃんは元気になって、昨日退院しました。






田向健一

動物病院の院長をやっています。
ペットの病気のことならたいていのことはこなしています。
カメやウサギからピットブルまで、外科も内科、眼科も歯科も行います。
動物、植物を含め、命あるものが大好きです。

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