共通項

植物
05 /30 2010
幼少より昆虫図鑑や植物図鑑を見て育った人間は
共通した「好きなもの」が必ずあります。
食虫植物もその一つ。

植物にしてこの奇怪な形状、
虫をおびき寄せて消化液で溶かしてしまう、
という恐ろしげな生態。
生き物好きを虜にするには充分過ぎるパフォーマンスを持つウツボカズラ。

raja.jpg
この姿をみて「むむむ!」「いいね!」と思った方は、
おそらく当ブログ、森羅万象の根っからのファンですよね。
当たりでしょう。

基本は同じ

王蟲
05 /25 2010
ここにいらしている方は、
私が腐海の王者・王蟲を世界で初めて
長期飼育していることはもうご存じでしょうが、
(あ、存じ上げていない方は、過去のログを探してください。
5つほどこのネタがあります。)
王蟲も動物が故、病気に罹患することもあります。

人工飼育下では、
やはり、野生下の食餌とは異なるため、
消化器系の疾患が発生しやすい傾向にあります。

今回、「わたしの王蟲」は重度の便秘になり
病院1階入院室に入り、集中的な便秘治療を行いました。
輸液を行って水和を十分図り、
消化器系代謝促進剤などを駆使しました。

その甲斐あって、本日無事に元気な、ん?
立派なウ●コが3つ排泄されました。
oumu6.jpg

あ~よかった、よかった。
これで一安心♪

ミクロの世界♪

カルテ
05 /24 2010
今日はあいにくの雨降りです。
知られていませんが、
動物病院はとても天候に左右されるお仕事です。
もちろん、雨の日は、来院数が激減します。
大型犬の来院はめっきり少なくなります。
(ということは、混んでいるのがイヤだという方は、
雨の日は狙い目です。それはさておき。)

ですので、こんな雨降りのときは、
部屋に籠ってやり残した(いや、溜まっている)、
いつもできない事務系仕事をしたり、
文献を読んで勉強したりできます。

今日は、時間があったので、
顕微鏡とニラメッコ。

RBC.jpg
これを見てすぐ何か判った方は、
そうとうマニア。

血液の中に流れる細胞です。
いわゆる赤血球とか白血球とかそういうやつです。
模式図や言葉ではよく見かけますが、
実際にこうやって見ることは少ないでしょう。

さらに見る人が見れば、すぐに哺乳類じゃない、
と気づきます。それは、赤血球に「核」があるからです。
哺乳類の赤血球には核がありません。

血液検査というものがありますが、
検査結果は数値だけのもの、と思っている方もいますが、
実際にこうして直接血液を観察して、
いま体の中で何が起きているか想像することもあります。

獣医師は動物もいろいろ見るし、
診察科目も幅広いので、
飽きないし、とても奥の深い仕事だと思っています。。
一方、その深さゆえ、迷い抜け出せなくこともしばしありますが(苦笑)

動物いろいろ

動物
05 /22 2010
日本は島国ですので、国の政策によってうまい具合に
野良犬をなくすことに成功しました。

島国じゃなければ、どんなに頑張っても
隣国から国境を越えてやってきてしまうので、
野良犬の根絶は難しいです。

しかし、これが猫となると話は別です。
猫はその身体能力の高さゆえ捕獲が難しく、
ひとたび野生化するとその根絶はほぼ不可能。

小さな島の小笠原や奄美大島ですら、
野生化した猫が生態系に影響を与えるとして、
積極的に捕獲不妊を行っていますが、
遅々として成果が上がりません。

ちっちゃい時はすごく可愛いのですが。
kurokokeko.jpg

いわゆる家畜(牛、馬、豚、犬、猫、羊、鶏)は、
もともと人間が作り出した生命なので、
その権利は人間にゆだねられます。
家畜は、人間がちゃんと管理してこそ
初めてその動物本来の姿を見せてくれます。

逆に野生動物は生息地の野生にいてこそ
初めてその動物本来の姿を見せてくれます。

そこらへんの区別はちゃんと付いていますか?

(なんか説教じみてる、今日。深い意味はないのですが・・・。)







踏ん張り所

動物
05 /18 2010
多摩川の河川敷を散歩しているとき
水面で何かが跳ねました。

「・・・・?!」
もしや、タマゴンか?
koi.jpg
いえ、よく見ると鯉でした。
多摩川でよく見かけるお魚のコイです。

いつも不思議に思うことがあります。
毎年、台風で氾濫せんばかりに
増水し濁流に変化する多摩川ですが、
その時に、これらの魚たちは何処に
隠れてその時をやり過ごすのでしょうか?

藪の中、という返答が返って来そうですが、
台風の時の濁流を見たことがある人は判ると思いますが、
すくなくとも、あの中ではどんなところに潜んでいても
流されそうな気がします。
踏ん張りどころがあるのでしょうか。
どなたかご存じでしたら教えてください。

ちょっといい感じ。

未分類
05 /15 2010
やっと、一息つける状況があったので更新!

毎日、診療を行っていますが、
同時進行で、趣味の?一般書籍の原稿を書いたり、
論文を書いたりしています。

白い紙に(といってもパソコンの画面ですが)
自分自身で考えてひとつひとつ情報を落としていって、
1つの物を作り上げる作業が面白く、
そこには、飼い主向けの入門書や小難しい学術論文に区別はありません。

才能があれば、それが小説だったり、写真だったり、音楽だったりするのでしょうが、
何かを創作する楽しみは皆同じです。

DVM.jpg
2年前に「カメの新しい手術方法」を開発し、
それをもとに原稿を書き、
今年の初めに海外のエキゾチック獣医雑誌(マニアック!)に投稿し、
幸運なことに採用されました。

昨日、その雑誌のHPを見たら、
見覚えのある顔が・・・。
http://www.exoticdvm.com/
よかったら、見てやってください。一瞬ですが。期間限定。
いつもならメディアやその他に露出することは
別になんとも思いませんが、
獣医になったときからあこがれていた雑誌なので、
ちょっといい感じ。
これからもがんばります。





E.T.

動物
05 /09 2010
地球外生命体が捕獲され、
当院に運び込まれました。

搬送当時、宇宙酔いによる衰弱が激しく、
陰圧ICUに入れて24時間の集中的な治療を施し、
酸素と窒素の混合比を変えた特殊な空気に慣らしたところ、
なんとか、地球上でも呼吸できるようになりました。

その生命体は、元気になると何か話している様子ですが、
翻訳機が無いため、どこから来たかは不明でしたが、
1982年スピルバーグによって表現された
『E.T.』に大変類似していました。

et.jpg
当院では、幸い小松菜やニンジンを食べる案外普通な感じ。
どなたか、この生命体の正体を知っている方はいないでしょうか?

まじめに翻訳機が欲しい

カルテ
05 /07 2010
動物病院はいろいろなことをします。

これは、ネブライザーという薬剤を噴霧機に入れて、
吸入する治療方法です。

子供のころ、扁桃腺が腫れたり、
気管支炎になったとき、
耳鼻科に行って、椅子に座らされ、
「これをくわえて15分」と言われたアレです。

しかし、動物はくわえてじっとは100%してくれないために、
そのまま霧の箱に入れてます。
言いかえればスチームサウナ状態。
しかし、超音波で霧状にしているため、
熱くはないです。
nebu.jpg
この子もまた、気管支が弱くネブライザーに通っている
チワワです。
閉じ込められ、臭い空気を強制的に吸わされちょっと
かわいそうですが、我慢してもらいます。
ストレスもありますが、仕方ありません。

よく動物病院は人間の小児科にたとえられますが、
言葉が全く話せない分、新生児を治療しているようなものです。
仕事の大変さから小児科不足が問題になっていますが、
私たち獣医師もなかなかどうして、
言葉話さない、言うことを素直に聞けない動物の治療にはいつも苦労します!

念願♪

未分類
05 /05 2010
今日も生き物ネタではなく申し訳ないのですが、
それなりに思うところがあったので書いてみます。

先日、ちょっとした小さな夢がかないました。
私の生き方に少なからず影響を与えてくれた、
ある作家の記念館へ行けました。

この記念館は週末と祭日しかやっておらず、
私は週末休めないので、何年も行けませんでした。
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しかし、先月の終わり、木曜日かつ祭日という
奇跡的な木曜日にあたりまして、
その小さな夢がやっとかなえられたのです。
記念館と言っても、作家の生家をそのまま一般公開している、
小さな記念館です。

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巨匠はここに座り、いくつもの珠玉の作品を作ったと思うと、
感慨深いものがありました。

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庭にはこんな一言がありました。

また、こんなポストカードが売っていましたので、
即ゲット。
kaiko4_20100505195315.jpg
実は、何を隠そう、本ブログタイトル『森羅万象』
はここでいう9番目、
「森羅万象に多情多恨たれ。」
の文言を拝借したのでした。
カミングアウトです。



感謝!

未分類
05 /02 2010
そう、5月2日は当院のお誕生日なのです!
当院は満7歳になりました。

助かる命も残念ながら亡くなってしまった命にも
日々一喜一憂しながら7年の月日が経ちました。

当時はスタッフも患者さまも少なく
病院がガランとした感じでしたが、
今ではおかげさまでいつも熱気あふれる病院になりました。

ひとえに皆様のおかげと思い感謝しております。
今後も現状に甘んじることなく、
質の高い獣医療が提供できるよう、
日々の勉強と医療サービスの向上を怠らず
精進していきたいと思っております。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

院長

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ということで、今日のお昼、手短にささやかな宴を催しました。
健康のため、持参したmyお茶でカンパーイ♪


田向健一

動物病院の院長をやっています。
ペットの病気のことならたいていのことはこなしています。
カメやウサギからピットブルまで、外科も内科、眼科も歯科も行います。
動物、植物を含め、命あるものが大好きです。