お顔が!

カルテ
01 /30 2010
飼い主さま:「せんせぇ~、うちの子、散歩行って帰ってきたら、
      お顔が、お顔が……!!」

私:「お顔がどうしたのですかぁ?」


飼い主さま:「どうしたのではないのですっ。
       見れば一目了然ですこと!」

私:「どれどれ」

allergy.jpg

飼い主さま:「ほら、でしょ、せんせ」

私:「あれれ、お顔がお岩さん状態ですね。
   何か変わったことしませんでしたか?
   散歩コース変えたとか、観葉植物を買ったとか・・・・。
   これは、ワンちゃんのアレルギー反応ですよ」

飼い主さま:「え、アレルギーですか・・・・。
       心当たりはないのですが・・・。」

私:「そうですねぇ、原因を特定することがかなり難しいのですが。
   ま、抗アレルギー薬をお注射すれば、すぐに引きますので、
   安心してくださいねっ。」


ミニチュアダックスが沢山飼われていますが、
案外、この顔が腫れるアレルギーを持つ子が多いです。
数分でここまで腫れてしまうこともありますので、
飼い主さまは本当に驚かれます。
ワクチンを打っても腫れてしまう子がいます。
しかし、よほどの重症ではないかぎり、
それで大きな問題になることはないのですが……。

眼の保養PartⅡ

動物
01 /25 2010
またまたらしくないと言われてしまいそうですが(笑)
今日も綺麗美しい系です。

人は美しいものを見たり、
お腹一杯おいしいもの食べたり、
あったかいお風呂入って身体がきれいになると
心のお洗濯ができるので、簡単には腹を立てたりはしません。
これらは日常の生活において必要なスパイスです。

反対にいつも怒りっぽい方は、
普段から美しいものを見て感動してなかったり、
お腹が空いていたり、
身体が汚れていたりするものです。

whitesox.jpg
真紅のバディーに白い脚。
その名もホワイトソックス(Lysmata debelius )。
赤白がめでたく、美しいと思うのは何も人間だけではありません。
当たり前ですが、ちゃんと心臓があって鼓動を打っています。
今日の心のお洗濯できましたか?




眼の保養

植物
01 /24 2010
インドやタイやフィリピンなどの標高500~1000mのあたりの
森林に生息している蘭の一種です。

「バンダ」といいます。サンスクリッド語で「まとわりつく」を
意味するそうです。
その意図するところは、この蘭には土が必要なく、
木々にくっついて、まとわりついて生活しています。
雨や空気中の水分から水を得る「着生植物」の一種です。

私はこの着生植物の類に目がありません。
シダでも蘭でも何でも。
その理由は自分でも判りません。
ただ、木の幹に何か別の植物がくっついていることに魅かれるのです。
マニアックな嗜好ですよね、きっと。

着生植物の多くは地味なものが多く一般受けすることがあまりないのですが、
このバンダだけは別格です。
可憐、精緻、絢爛、妖艶、豊潤とも言えます。
vanda.jpg
vanda2.jpg
ここのところなかなかマニアックな手術画像が続きました。
この辺で一度、頭をリセットして自然の美しさを再認識しましょう!







秘密の箱の中身♪

動物
01 /22 2010
最近はカメネタが多くてすみません。

カメさんは甲羅を背負っていますよね。
人からすごくよく訊かれる質問なのですが、

1.カメの甲羅の中には何があるのですか?
2.カメの甲羅はヤドカリみたいに脱げるのですか?

答え。

1.カメの甲羅の中には他の動物と同じ内臓が入っています。
2.カメの甲羅は背骨と一体化していますので、いくら足を引っ張っても甲羅は決して脱げません。
  脱げませんので、お腹中の手術にはノコギリを使って窓を開けます。

ということで、
本邦初公開(?)。
いくらネットには情報が溢れているとはいえ、
生きているカメの甲羅の中の画像はそうそうないでしょう!
(注・画像には手術中の写真あり。しかもカラー写真)

kamenonaka.jpg
ノコギリで甲羅に窓を開け、開いたところ。

kamenonaka2.jpg
手術中:膀胱を糸を使って縫っているところ。




ピアス♪

動物
01 /19 2010
久々アイタタタシリーズです。

飼い主様「せんせぇ、うちのわんちゃん、
     サークルをつないでいた針金がまぶたに引っかかってしまって!!」

私「え!どれどれ。」


papi1.jpg
私「ありゃ・・・。見事に引っかかってますね。
  それにしても、ホントに偶然うまく・・・。まるでピアスのようですね」

引っ張って簡単に取れるかと思いましたが、
警戒して触らせてくれませんでした。
場所が場所なだけに、用心したほうがよいでしょう。
下手にやると眼にも問題を起こす可能性があります。
すこし、眠ってもらって、その間に外しましょう。
麻酔で少し寝かしますね。

麻酔後、よく観察すると・・・・。
papi2.jpg
「オーマイゴッド!下まぶたを貫通してるではありませんか!
 こりゃ、痛い痛い」

眼球を傷つけないように・・・・・。
ペンチでパチン♪と・・・・。
PAPI4.jpg

無事取れました。
papi3.jpg

不幸中の幸い、目にはまったく問題ない状態でした。
それにしても、こんなにうまく引っかかるとは
まさに天文学的確率です。
大事に至らず運が良かったとしかいえません。

太古の容。

動物
01 /16 2010
さて、ここにおいでになられるのはほかでもありません。

3億年前よりほとんど姿を変えずに、
海底でひっそりと暮らしてきたつわものです。

変わらない、変えようとしないその
頑ななまでの頑固さが、その3億年という歴史を生き延びたのです。

人類はいつの時代も変化を求め、より早く簡単に快適な生活を
求めて現在進行形で走っています。

しかし、その向かう先には何があるのでしょうか。

このカッコ悪い頑固者に人類は時に耳を傾け、
自身を顧みることも必要なことかもしれません。
そこに人類の将来のヒントが隠されているかもしれません。
かく言う私もそう内省する次第です。

kabutogani.jpg

未分類
01 /14 2010
コメントのご返信および更新までもうしばらくお待ちください・・・・。

田向健一

フクロモモンガ♪

動物
01 /10 2010
世の中には、いろいろな動物がいます。

モモンガやムササビは身体の膜を広げて
滑空することはよく知られていますが、
改めて、それをまじかにするとなんとも
不思議な気持ちになります。


suger glider

麻酔をしたついでにじっくり観察してみました。
なんということでしょう。
まさに飛ぶために進化した!
しかーし、どうしてこんな膜を持つことを思いついたのでしょうか??
想像は止まりません。

英断!

カルテ
01 /06 2010
ちょっと辛い手術シリーズ。

飼い主さま「せんせえ、うちのウサギさん、10歳なのですが、足にデキモノが出来て、
      もう半年以上になります・・・。ちっとも小さくなりませんの。」

mil1.jpg

私「あれれ、酷い状態ですね。まずは、何はともあれ、
  このモノが何か調べることから始めましょう」

注射針を何度か刺してモノの細胞を採取します。
それを染色して、専門のラボへ送って細胞診断を待ちます。
→その結果・・・。悪性の腫瘍、すなわちガンであることが判明。

これをどうにかするには、内科的には困難ですので、
外科的に足を切り落とす(断脚)選択肢しかありませんでした。

飼い主様は、10歳の高齢※や後の余生、すでに転移の可能性を
考え、その選択にとても深く悩まれましたが、
可能性に賭けて、断脚の選択をしました。
(※ウサギの平均寿命は一般に6~8歳といわれています)

私もいろいろなことを考えとても悩みましたが、
10歳とは言え、何よりウサギさんも元気そうで
生きる力を持っていそうな気もしましたし、
飼い主様の英断をこちらの及び腰で逃げるわけにもいきません。

ということで、真剣に!(いつも真剣ですが)
手術を行いました。
手術後3週間です。
mil2.jpg

片足になることに対し
生活の支障が懸念されましたが、
その心配もほとんどなく、今では元気に走り回っています。

新年の第一弾は動物から勇気をもらったお話でした!

謹賀新年

未分類
01 /01 2010
皆さま
新年明けましておめでとうございます。
昨年はいろいろお世話になりました。

mtfuji.jpg
只今、私は富士山上空よりこの記事を書いております!
っていうのはウソですが。

初詣かあったかコタツでお雑煮をほおばって
おられることかと思いますが、
私は元旦より出勤しております!

今年も頑張っていきたいと思います。
よろしくお願い申し上げます。
今年こそ飛行機に乗ってどこか遠くへ行きたい・・・・。
(新年の願い事)

田向健一

動物病院の院長をやっています。
ペットの病気のことならたいていのことはこなしています。
カメやウサギからピットブルまで、外科も内科、眼科も歯科も行います。
動物、植物を含め、命あるものが大好きです。