ONとOFF

未分類
11 /27 2009
11月も後半戦に差し掛かり、
暮れの慌ただしさが、迫ってくる気配です。

おかげさまで、当院も日々忙しく
仕事をさせていただいておりますが、
デジタル社会になったとは言え、
診療は血の通った1件1件人間が行っていますので、
時々は休暇も必要です。

ONの時は動物に神経を研ぎ澄まし、
心臓の鼓動に耳を傾けています。
tamukai5.jpg

パチンッ。スイッチOFF。
OFFの時もまた、水辺に神経を研ぎ澄まし、
生命の活動に耳を傾けています。
いつでも、命を感じていたいのかもしれませんね。
tamukai7.jpg
他人から見れば、重労働ですが、
野外活動から受ける疲労は精神のお洗濯になります。
しかし、11月下旬の水は冷たかった・・・・・。
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半漁人!

動物
11 /25 2009
ゲロゲロゲ~。

おっと、間抜けな姿を見られちまった。

指先には木登りのための吸盤。

お尻には素早く泳ぐための尻尾。

水陸両用だ。うなぎ犬じゃないぞ~。

mossi1.jpg


オイラは 暗黒の世界からやってきた半漁人様だ。

水辺にやってくる悪い人間や河童どもを、

捕まえてこのおっきな口で喰っちまうんだぞ~~。
mossi2.jpg


フェネックギツネの骨折

カルテ
11 /22 2009
世の中は連休ですね。
皆さま、行楽、お買い物に忙しいかと思いますが、
私にはまったく関係ありませんので(涙)
いつもどおりマニアック手術シリーズです。
ではさっそく。

飼い主さま:「せんせぇ~大変です、うちの子、
       ドアで足挟んでしまって、ブラブラしています。」

fenec kossetu5

私:「どれどれ・・・・・。あ・・・・。」
  「右前足と左後ろ足がブラブラじゃないですか。」
   
飼い主さま:「ええ、まあ」

私:「まずはレントゲンで確認しましょう。
   折れているのは間違いないですが・・。」

レントゲンカシャ♪

まずは前腕
fenec kossetu

右手首がポキっと折れてます・・・・・。

後ろ足
左の指の付け根がぐしゃっと4本とも折れてます・・・・。
fenec kossetu3

前後の足でずいぶん派手にやっちゃっています。
手術時間も労力もいつもの3倍かかります。

時間を気にしないで、手術に集中できるように
夜に病院が終わってからやりました。

1キロ程度のフェネックの骨は細く脆いので、
力の加減では、手術によってさらに骨折をさせてしまう
2次災害を引き起こします。

手首はいつもの創外固定でやりました。
fenec kossetu2

4本の指の骨は、竹串のように細いので、
慎重に1本づつ細いピンをいれて4本をつなげました。
fenec kossetu4

あとは、安静にすればくっつくでしょう。
しかし、2カ月はかかります。

小型犬、猫、うさぎ、フェネック、フェレットなど、
お家で放し飼いにしている方はドアの開閉には十分ご注意ください。
ちょっと慌てた心があっという間に大事故につながります。




生ける怪鳥!

動物
11 /18 2009
気になる生き物がいます。

先日、知り合いの獣医師からシャメで
見せていただいた写真。
その姿が頭に焼きついて離れません。
しかも購入可能というからたちが悪い。

どうにか飼育できないものかと
試行錯誤してしまいます。
さまざまな動物を見てきましたが、
いつにない入手欲に冷静さを失っています。
まさにエゴ他ならないのは判っているのでが・・・・。

まるで中生代に生きた翼竜、
プテラノドンを彷彿とさせるその容姿。
漆黒のボディに血を想わせる深紅の皮膚。
翼を広げれば2メートルにもなるというその怪物っぷり。

jisaicho2.jpg

おっと、なんといっても
マリリンモンロー顔負けのなが~いまつ毛が気に入りました!
jisaicho1.jpg
ミナミジサイチョウ【学名:Bucorvus cafer
南アフリカのサバンナに生息するサイチョウの一種。
肉食であり、くちばしはサイの角のように発達している。
日本では、数か所の動物園で飼育されるのみ。

犬の子宮蓄膿症 2連ちゃん

カルテ
11 /16 2009
やっと復活。
今日はマニアック手術シリーズではなく、
よくある手術シリーズです!

動物種を問わず高齢のメスでは、
婦人科系疾患が多発します。

犬猫はもちろん、
うさぎ、ハムスター、サル、トリ、カメにトカゲ。
あらゆるメスは子宮卵巣、卵管および卵のトラブルに襲われます。

昨日、一昨日と10歳超えのゴールデンリトリーバーと
ラブラドールリトリーバーが来院しました。

さっそく診断したところ、
子宮に膿が多量に溜まる子宮蓄膿症であることが判明しました。

なぜゆえ、同じ病気が同じ時期に重なるのか。
これにはちゃんとした理由があるのです。

10月前後はわんちゃんの発情期。
その発情期後1カ月くらいすると
卵巣のホルモンのバランスが崩れ、
子宮の病気が発生しやすくなります。

幸いこの2匹は発見が早かったので、
緊急手術を行って一命を取り留めました。

pyometra2.jpg
ゴールデンリトリーバー 11歳 35キロ
症状:数日元気がない。
    立てない感じ。

pyometra1.jpg
ラブラドールリトリーバー 12歳 30キロ
症状:悪露が止まりません。

正常な子宮の太さは私の人差し指くらいくらいです。
それが、膿の貯留によって腸詰めかフランクフルトのようになります。
ほっておくとバイ菌の毒素が体中に回って多臓器不全を起こし、死にます。

高齢の未避妊の動物を飼われている方は、
恋の季節の後は特に気をつけてください。

ちなみに、過去に子供を産ませたことが有る無しは
婦人科系疾病の発生率にはあまり関係ありませんのでご注意を。。。。


ミニチュア・ボブテイル・ダックス

カルテ
11 /11 2009
今日の患者さまは、ミニチュアダックス君。

この子は数年前に椎間板ヘルニアになり、
うまく歩行が出来ない子でした。
要するに下半身の感覚があまりないのです。

患者さま「せんせ~~!この子、自分の尻尾食べちゃいました!」

私: 「え~、ホントですか?何か間違ってないですか?」
   「どれどれ?」

   「あわわわわ~。ホント、半分ないし。」
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私:「このままじゃ、ばい菌入ってまずいので整形手術しましょう。」
dax1.jpg

まだ損傷の無い綺麗な部分で切り落として、
皮膚を縫い合わせて終了です。
ダックスとしては、ちょっとあれですが、
尻尾が短いワンちゃんや無いワンちゃんもいるので
ま、問題ないでしょう。
ミニチュア・ボブテイル・ダックスの完成です。
dax2.jpg


イグアナ!

動物
11 /09 2009
今や爬虫類を飼育することは
一般化され特別珍しいことではなくなりました。

私が爬虫類を始めた25年ほど前は、
爬虫類をペットとして飼育することは
まだまだマイナーでした。

中学に入り、初めて買った爬虫類は
グリーンイグアナだったのですが、
愛知県(当時は愛知に住んでいました)には
爬虫類を売っているお店が一軒もなく、
わざわざ東京から送ってもらったことを覚えています。

飼っていると近所の方が珍しいといって
家まで見に来ることもしばしばありました。
そのグリーンイグアナもその後、
22年間生き続けてくれました。

爬虫類には表情がない、と思っている方も
多いかと思いますが、そんなことはありません。
この目つき、何かを考えているように見えませんか?
iguana.jpg








子ネコちゃん

カルテ
11 /06 2009
重症のネコちゃんのお話です。

今日登場の子ネコちゃんは、
食道狭窄症という病気です。
食道の一部が細くなってしまい、
餌を飲み込むことが出来なくなる残酷な病気です。

チューブを使って口から胃まで流し込むことが
必要なのですが、狭くなった部分があまりに細い為、
細いチューブさえもその部分を通すことが出来なくなっていました。

このまま食べられなければ、ジリ貧になって死んでしまいます。
したがって、最終手段として胃に直接チューブを設置して、
脇腹にそれを出す開腹手術を行いました。

この方法であれば細い食道を介さないので、
チューブを通して胃へ餌を流し込むことができます。

kate1.jpg

わずか数百グラムの子ネコちゃんの体力が心配されましたが、
無事、麻酔から覚醒しました。
背中に背負ったチューブが痛々しいですが、
そこから流動食を流し込みます。
kate2.jpg

肝心の狭くなった食道の手術は、
状態が安定したのをみて、
東京大学付属動物病院にて診察を受ける予定です。
ガンバレ、小さな命!

入院動物!

動物
11 /04 2009
本業(診療)や学会などばたついておりまして
なかなか更新できませんでした。
スミマセン。

おや?入院ケージに動物が入っています。
誰かな?
当院おなじみフェレットさん?
ん、よく見るとなんか体型が違う感じ・・・・。
フェレットの赤ちゃんでしょう。

kotume1.jpg

どれどれ、お顔をしっかり見せてごらん、ボク?
kotume2.jpg

おっと、カワウソさんの赤ちゃんでしたね。
フェレットさんとは失礼しました。
嘘ついちゃいました。

その証拠に足の指の間には
ちゃんと水かきがついているのですね。
短い指でなんか可愛いですねっ!
kotume3.jpg

コツメカワウソ 【Aonyx cinereus
南部インドから南中国、東南アジア、スマトラ、ボルネオ周辺に分布。
淡水湿地からマングローブの生える汽水でも見られる。
1年に1~6人匹の子供を産む。妊娠期間は約60日。
野性下では、カニや貝類、カエル、魚などさまざまなものを食べる。
寿命は11~15年ほど。
最近はヤギと並んでペットとして人気急上昇中!?



田向健一

動物病院の院長をやっています。
ペットの病気のことならたいていのことはこなしています。
カメやウサギからピットブルまで、外科も内科、眼科も歯科も行います。
動物、植物を含め、命あるものが大好きです。

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