ハイテク系?

カルテ
02 /11 2009
昔の獣医さんというと、
ヒゲを生やしていて、聴診器ひとつ、
まるで動物と会話ができるかのごとく、
痛い場所を特定し、注射1本で何でも治してしまう
イメージがあります。

しかし、この時代、それだけでは診断できないことが
多くなってきました。
というより、ここ数年で、
診断出来るようになった動物の病気
の数が何倍にも膨れ上がってきたのです。

簡単にいえば、昔は病気の選択肢の幅が少なかった。
ですので、赤ひげ先生は何でも判ってしまったのですね。

例えて言えば、足をびっこ引く症状は、ねんざか骨折しか
選択肢がなかったのです。
いまでは、どうでしょう。
リュウマチ、骨腫瘍、汎骨炎、半月板損傷、
股関節形成不全、レッグ・ペルテス病、前十字靭帯損傷、
膝蓋骨内方脱臼・・・・・・・・・・。
疑いはじめればきりがありません。

最近では、動物のブラックボックスと言われた脳の病気まで、
CTやMRIを駆使して診断できるようになりました。

そういうハイテクすべてが、携帯電話や自動車と同様、
本当の意味で幸せで有用なものかどうかは
究極的には難しい問題ですね。

CT.jpg
テナガザルの頭部CT像。
副鼻腔の骨は融解し、眼窩に炎症が波及している。

※当院では、CT,MRIの設備はありませんが、
 診断に必要不可欠な場合およびご希望の場合には、
 速やかにご紹介できるシステムがありますので、ご相談ください。



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田向健一

動物病院の院長をやっています。
ペットの病気のことならたいていのことはこなしています。
カメやウサギからピットブルまで、外科も内科、眼科も歯科も行います。
動物、植物を含め、命あるものが大好きです。

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