フクロモモンガ♪

動物
11 /29 2008
いまや、CMにも出演しているフクロモモンガです。

ペットとして飼われる機会も多くなりました。
クリクリおめめで本当に可愛らしいのですが、
写真はあえて、頭のてっぺんに焦点を当てています。

頭のてっぺんの毛が薄くなっていますね。
これは、皮膚病でもお歳でもありません。
成人した男の子の特徴です。
ここに匂いの腺があるのです。
触るとすこしべたつきます。

元来はグループで生活していて、
そのグループの一員になるためにはボスの匂いが必要です。
初めてであったとき、ボスは頭を相手にこすり付けて仲間と認めます。
匂いの暗号です!

いや~、動物って本当に面白いですね!(水野春朗ふうに)

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小さな生命

カルテ
11 /28 2008
若夫婦の患者様が、
2キロに満たない小さな女の子と男の子のトイプードルちゃんを
大事そうに抱えて連れてきました。

患者様 「せんせ、もしかして、妊娠してしまったかもしれません」

私 「そういう状況にあったのですか?」

患者様 「はい、しっかり確認しました」

私 「じゃあ、調べますね」

と、さっそく超音波検査を・・・・。

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私 「おお、いますねぇ、おめでたです!」
患者様 「えっ!・・・・・・・今日は赤飯です!!」

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【写真解説】
扇形の中にドーナツ状のものがありますね。
それが、子宮の壁です。内側の黒い部分が羊水。
ドーナツ内の白いものが、赤ちゃんです。
また、ちゃんとした形ではないですが。
十字の点線は、計測線です。
縦1.1センチ横2.6センチです。
ちっちゃいですね。
出産はクリスマス前後になりそうです!

フレンチ♪

動物
11 /26 2008
笑っていますね。
フレンチ・ブルドッグというわんちゃんです。
ブルとは雄牛のこと。

その昔、本家ブルドッグは牛と戦うための犬でした。
大きな牛に噛み付いて離れないようにするには、
突出した下顎、噛んだままでも呼吸が可能な凹んだ鼻、
返り血を浴びても、うまく流れるように顔にはシワヒダ。
どんなわんちゃんにも、いろいろな歴史があります。

ブルドッグと牛の決闘は禁止されたため、
代わりにネズミ捕り用に改良されたのがフレンチブルのはじまりです。
最近の人気犬種ですが、昭和初期には数多く飼育されていたそうです。

どう考えても、牛追いやネズミ捕りなんて無縁そうなこの笑顔に
こちらも笑顔にならずにはいられません。
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ホウホウ♪

動物
11 /24 2008
アフリカワシミミズク 学名:Bubo africanusです。
フクロウ目フクロウ科の鳥です。

フクロウとミミズクはよく似ていますが、
頭に耳のような羽が出ているのがミミズクです。

この子は定期的に、ツメとクチバシのトリミングに
来ています。

それにしても、この「ガンの飛ばし様」は、
そこいらの悪党よりキマッテますね。

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珍動物

王蟲
11 /22 2008
院長動物コレクションシリーズ。

地中に潜りて、漆黒の闇を好む。
腐海に生息する蟲類の王様。
「王蟲」(おうむ)。

特殊動物専門の輸入業者でさえ過去にも一度しか
入荷したことのない大変珍しい動物です。
今回、1匹のみ輸入されたとの連絡を受け、
一番乗りで念願の購入を果たしました。

飼育はきわめて困難で、極端に明かりを嫌うため、
暗くした水槽を用意します。乾燥には弱いですが、
蒸らしてしまうと弱ってしまいます。

餌には、キノコを与えますが、
養殖キノコは食べません。
人間が食べられない毒キノコを山で採ってきて与えます。

平和主義者で、噛み付いたりはしませんが、
嫌なことをすること、眼が赤くなり怒ります。
この個体はまだ20センチくらいですが、
成体は、人間が乗れるくらいの大きさに成長します。
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マニアック手術

カルテ
11 /21 2008
お断り。ブログはマニアックですが、普通の動物病院です。
哺乳類をお連れいただいている患者さま、どうか引かないでください。

では、早速。
今回は、インスタント焼きそばUFOで一躍スターになった
ウーパールーパーです。
両生類ですが、水中で生活し、呼吸は魚と同じく、エラ呼吸です。

飼い主様:せんせ、うちの子、食欲不振です。
       しかも、石飲んでしまったかもしれません!      

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私:それは大変ですね!
  (って、それにしても、よく石をのむなあ。7/20,10/28のログ参照)
  早速レントゲン撮りましょう。
  カシャ♪

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飼い主様:「・・・・・・・。」
私:4つも入ってますよ。
  でも、もしかして、吐いたり、お尻から出る可能性が少しはありますので、
  数日様子見ましょう。

・・・数日後・・・

飼い主様:やはり、餌も食べないです・・・・。
私:手術しかないですね。

陸生動物には、麻酔はガスを使いますが、エラ呼吸の動物には
このガスは無効です。
そこで、エラ呼吸専用麻酔装置を開発して(もちろん自作)の手術に臨みます。
ポンプを使ってチューブから、麻酔薬入りの水を鰓にかけています。
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皮膚、腹筋を切り、胃を露出させ、胃壁を切って、石を取り出します。
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胃、腹筋、皮膚を縫合したのち、疎水性の軟膏を傷口に塗って、漏水を防ぎます。
これで、麻酔から覚めたら、水中生活可能です!
マニアックな手術ですね!
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アマゾンの想い出シリーズ6.This is AMAZON

未分類
11 /19 2008
ネタ切れ企画のアマゾンです。
しつこく続きます。
カテゴリも新設!

アマゾンといえば、川を渡るウシを数分で骨に!
ということで、ピラニアです。

ピラニアは誰でも知ってる魚ですが、
それゆえ、重要な観光資源。
向こうにいくと、当然ながらピラニアをかたどったお土産多数。

今回は、ピラニア剥製の作り方。

ムシロの上でアジの一夜干しならぬ、
内臓を取ったピラニアの一夜干しを作ります。
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乾燥したら義眼をはめ込み、着色し、ニスを上塗りし、再度、干します。
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乾いたら出来上がり!
簡単ですね。
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息抜き

未分類
11 /18 2008
生活のほとんどを病院内で過ごすので、
季節感があまりありません。

気づくと次の季節になっていたりします。
ですので、洋服もあまり持っていません。
最低限のものくらいで、おしゃれをするという生活からは
ほど遠くなっています。

午後の時間、手術が入っていないとき、
ふらっと多摩川へいくことがあります。
向こう側には、川崎の高層マンション?が見えますね。

東京とはいえ、このあたりは緑が多くてナイスです。
水風景は癒されますね。
ほっと一息ついて、また午後の診療にもどります。

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裏話

未分類
11 /17 2008
当院に来たことがある方は、すでにご存知かもしれませんが、
気づいていない方や来院したことのない方も多数いらっしゃると思うので、
ちょっと紹介です。

当院の受付のドアノブは、わんちゃんの型をしています。

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当院に頻繁に通っていただいている方も、
週に3回来る薬業者の方も
田園調布動物病院マニアを自称する方も、
きっと、知らない裏話です。

ドアにはA面、B面ありますが、
A面はわんちゃん、B面は・・・・・・。




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ねこちゃんでした。
ま、それだけなんですがね。

あめふりだ~!

未分類
11 /16 2008
こんにちは

ごぶさた しています けろたんです

きょうは あめふりなので でんちゃんと

ばとんたっち で  ぼくが みはりです

さむくなったので でんちゃんが みにつけていた

まふらーを かしてもらいました

どうです ぼくも にあうでしょ

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仕込み作業

モノ
11 /15 2008
さて、問題。
箱の中には何が入っているでしょうか?
アルミ製の頑丈な箱です。
巨大なお弁当箱のようです。
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フタを開けてみます。
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では、包みを開けてみましょう。
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以前にもご紹介したことのある(9月30日のログ参照)
手術道具ですね。

手術の準備には、
道具を布に丁寧に包んで、このお弁当箱に入れた後、
高圧蒸気滅菌機(圧力ナベとセイロが合体したような器械)に入れて、
121度まで加熱して道具を消毒します。

料理店における大切なお客様をもてなすための、
事前の「仕込み作業」に相当する作業ですね。

箱を開けたとき、道具がきれいに並んでいると、手術もうまくいく気がします。
熟練したスタッフのみが行う大切な仕事です。

アマゾンの想い出シリーズ5.水上ハウス

未分類
11 /14 2008
アマゾン河でブラブラとしていたとき、
お世話になったのが、この水上ハウス。

アマゾンは、雨季と乾季では、河の水位が数メートルも違うので、
乾季に陸と思っていた部分は、雨季になるとすっかり水没します。
そのため、アマゾンの住人は、水上に家を作り、水位とともに生活します。

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この小さな子供3人が暮らす家に何日かお世話になりました。
寝るときは、もちろんハンモック。
虫が出てきたらハンモックに包まります。
お別れのとき、みんなで写真を撮りました。
私の隣にいる演歌のジェロは、ここまで連れてきてくれた船頭さんです。

別れ際はウルルン滞在記状態。
今、彼らは何をしているのでしょうか。
時々気になります。
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ふゆじたく

未分類
11 /11 2008
みんな、おひさしぶりです

でん です

さむくなりましたね

おそとで、さむそうなかおをしていたら

かんじゃさまが みどりいろのすてきなまふらーを

あんで くれました

いんちょうも けいとのぼうしをかってくれました

ちょっと ぶかっこうだけど

これで ふゆじたくは ばんぜんです

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アイタタタッ!その2

カルテ
11 /10 2008
飼い主様 「先生、うちのモルモット、ドアで足をはさんでしまって、
       近所の病院でレントゲン撮ったら、骨折と言われました。」
       「小動物は麻酔に弱いので、こちらへ、といわれました。」

私 「了解しました。」
   「もう一度、こちらでレントゲン撮ってもいいですか?」

さっそくレントゲン撮影。
カシャ。

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アイタタタ!
大腿骨がポッキリ折れています。
ギプス固定は、かじったりストレスになりますので、
手術のほうがいいですね。

骨折ラインが1本で、斜めに折れているので、
創外固定(10月6日ログ参照)ではなく、ピンを入れる方法が最適ですね。

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骨髄にステンレス製ピンを入れて、
骨折部分の回転を防ぐためにステンレスワイヤー2本を使って結びます。

数ヶ月後、骨の癒合をみて、ピンを抜きます。
深部のワイヤーの除去するのは、かえって負担になりますので、
いま調子がよければ、そのままで問題ないでしょう。
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まっすぐくっついて、生活は元通りになりました。
モルモットさんも飼い主さんも私も本当によかったです。
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アマゾンの想い出シリーズ4.SNAKE SKIN !

未分類
11 /09 2008
恒例のシリーズです。
(どこまで、ニーズがあるか判りませんが・・・・)

アマゾンで泊まった安宿(6ドルでした)のオーナーと
話をしていたところ、ヘビの話題になりました。

アマゾンにはヘビがうじゃうじゃいるイメージがあるかもしれませんが、
そう簡単に見つかるものでもありません。

オーナーが面白いものがあるから、
といって倉庫から丸めたジュウタンのようなものを持ってきました。
それを広げると・・・・。
ヘビの皮!
なんでも、自宅の庭に出てきたヤツだそうで、
思わずライフルでドンッとやったそうです。
手元に、黒い穴が判りますか?
弾痕だそうです。

それにしても、おっきなヘビですね。

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シマ

動物
11 /08 2008
シマジロウ(当院のセブラタイガーキャット)の体側の模様です。

アマゾンの濁流の中にいて、なぜこんなに美しいシマシマになる必要があるのでしょうか。
水草の影や光の加減では、カモフラージュになるのでしょうか。
シマシマの本家、アフリカのシマウマは草に溶け込むための模様です。

アフリカのほ乳類と、アマゾンの魚類が同じ模様している
なんて、とても不思議ですね。収斂進化ですかね。
(※収斂進化については、8月4日ログを参照してください)

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偏食家

動物
11 /07 2008
バタバタしており、なかなか更新できませんでした。

このカメさんをみて、「おおっ」と思った方は、
相当なマニアですね。
よく流通しているホシガメではありません。
ヤブガメといいます。
甲羅の放射状の模様が美しいですね。

正式な名前は、
ノコヘリヤブガメといいます
学 名:Psammobates oculiferus
かの、ブッシュマン(コイサンマン)の故郷、
カラハリ砂漠に生息する非常に珍しいリクガメです。

主に草を食べており、生息地の植物70種の中38種しか食べない偏食っぷり。
飼育難易度は当然高く、
最初に餌付けるには、アフリカ系多肉植物(いわゆるサボテン)を栽培し、
それを与えるそうです。
サボテンに餌付いたら、徐々に野菜を混ぜて移行します。

野菜嫌いの子供に、みじん切りの野菜を入れたハンバーグを食べさせる
お母さんのような努力が必要です。

こうなると、「餌を食べない」とおっしゃって来院していただいても、
飼い主さんのほうが、遥かにそのカメさんについて詳しく、
私もタジタジとなります。
飼い主さんと共同作戦で治療していきます。

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君の名は?

動物
11 /04 2008
だんだんと寒くなって参りました。
毛皮のコートの季節になりました。

今日、ご紹介するのは、げっ歯類の仲間の動物です。
皆様、ご存知でしょうか?

動物に興味がない方に、
「この動物は何でしょう?」と質問すると、
実に様々な答えが返ってきます。
「何だ?」
「ネズミか?」
「ウサギじゃないし?」
「トッポ・ジージョ??」

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答えは、「チンチラ」です!


チンチラ (Chinchilla lanigera
南アメリカのペルー、ボリビア、チリ、アルゼンチンにまたがるアンデス山脈の標高4500メートルまでの寒冷な高地に分布。生息地の年間平均気温は2℃と涼しく、湿度もとても低い地帯で、岩場の多い荒れた土地に集団で社会生活を行う。
チンチラは、寒冷な過酷な生息環境に適応するため、一番の特徴である美しく厚い被毛を持つ。
寒い地域で生活するインディオの人々は、防寒の為に保温効果の高いチンチラの毛皮を主にコートや衣服として用いた。
現在も、チンチラのコートは高級品。

皆様、待望?の

カルテ
11 /01 2008
今日は、アマゾンお休みです。
カルテネタのほうが、注目度高いようですね。
私的には、誰も知らないどうでもいいようなことを
マニアックに攻めたいところなのですが。

カメの手術(9月26日のログ参照)のあとはどうなった、
との声が多く寄せられました。

もしかすると、自分とこのカメさんも明日は我が身かもしれないし、
カメの手術情報もほとんど無いことですし、
カメの開腹手術とその後の経過を写真で紹介します。

(注1:ちょっと、気持ち悪いです。
注2:写真調達の都合上、同一個体のカメではありません。
    あくまでも、カメの手術の一般的な流れ、ということでご理解ください)

まず、いろいろな原因があって、
カメに開腹手術が必要になったとします(今回は、卵詰まり)。

カメさんには硬い甲羅があるので、
特殊電動ノコギリで甲羅を四角に切り取ります。
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切れ込みを入れた甲羅は腹筋に付着しているので、
それを剥がして、甲羅を外します。
赤く見えるのが腹筋です。
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腹筋を切開して、卵管と詰まった卵を全て摘出します。
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取り出した、変性した卵です。
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腹筋を縫合して、切り取った甲羅をもとに戻します。
そして、特殊な繊維と樹脂を使ってフタをします。
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数ヶ月後、貼り付けたフタを除去します。
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すると甲羅は、くっついています。
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要するに、カメの甲羅の手術は、
手術開始から終了まで半年以上かかります。

ローマは一日にして成らず、
鶴は千年、亀は万年、ですね。

田向健一

動物病院の院長をやっています。
ペットの病気のことならたいていのことはこなしています。
カメやウサギからピットブルまで、外科も内科、眼科も歯科も行います。
動物、植物を含め、命あるものが大好きです。